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マイクロプラスチックとは?
直径5mm以下の粒になったプラスチックで、廃棄されたペットボトルやストローなどが海洋で紫外線や風雨、波などで劣化したものです。
細かく砕けたマイクロチップは、分解されにくく回収も困難です。
マイクロビーズとは?
マイクロビーズは、洗顔料やスクラブクリームに配合される1mm以下の磨き粉といわれるものです。
洗い流されたものは下水処理場で100%処理されている訳でなく、一部は川や海洋に流出しているそうです。
1mm程度のマイクロプラスチックは、人間が食べても排泄され、プラスチックそのものの影響はないと言われていますが、プラスチックを製造するときに使用される酸化防止剤のノニフェノールは、❝環境ホルモン❞とされています。
マイクロプラスチックはPOPsを運ぶ?
プラスチックは石油から作られるので、脂溶性・親油性が高いPOPsは、マイクロプラスチックに吸着します。このためマイクロプラスチックは、❝POPsの運び屋❞とも言われます。
マイクロプラスチックの表面でのPOPsの濃度は、海水中のマイクロプラスチックの濃度の、100万倍に達することがあります。
※健康や環境に悪い影響を与えるものを「有害化学物質」といいます。その中でも特に有害なものがPOPs(健康被害を与える)と、環境ホルモン(染色体異常や奇形の原因となる)とされます。
マイクロプラスチックが、❝世界各地の魚介類に含まれていた❞という記事が新聞に載ったことがあります。
それによると、人間は食事を通して1人当たり年間5万個を超える微小プラを摂取している恐れがあり、日本の摂取量は世界平均よりも多く、最大13万個に及ぶと推定されるそうです。