よく加工食品の原材料のところに(国内製造)と書いてあります。
これは、どういう意味でしょうか?
2022年4月から「全加工食品に原産地表示義務化」(完全施行)になっているようです。
これは…
- 加工食品中の重量割合が最も多い原料の原料原産地表示を原則として義務付けるが、「可能性表示」「大括り(おおぐくり)表示」「中間加工原材料の表示」という三つの例外規定を設ける。(※義務表示の対象となる原材料が決まっている)
というものです。
大豆を使った醤油を例にあげてみると…
「可能性表示」…
原料の原産地が複数の国にまたがる場合
- アメリカとカナダから輸入した大豆で造った醤油➡「大豆(アメリカまたはカナダ)」。不作などでアメリカから一時的に輸入が止まった場合でも「アメリカ」の表示を消す必要がない。
- 原材料に中国の大豆も含まれている場合➡ 「大豆(アメリカまたはカナダまたは中国)」。3カ国目以上は「その他」と表示。「大豆(アメリカまたはカナダまたはその他)」でも良い。
「大括り表示」…
原料が3カ国以上にまたがる場合は「大括り表示」が使える。
例:「大豆(輸入)」でも良い。
「可能性表示」と 「大括り表示」の両方を使える場合…
原料が3カ国以上からの輸入に加え、国産も原料に使う場合は「可能性表示」と 「大括り表示」の両方を使える。
例:「大豆(輸入または国産)」
「中間加工原材料の表示」…
例えば、アメリカ産やカナダ産の小麦を輸入して国内で製粉した場合➡「小麦粉(国内製造)」となる。
(国内製造)とは、原材料が国産という意味ではないのですね。
(このブログを書いている時点の情報です)