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合成界面活性剤(乳化剤)
界面活性剤は、水と油をなじませる働きを持った物質のこと。石けん・シャンプー・クリームなどは、水分と油分を混ぜ合わせるために界面活性剤が使われています。表示には乳化剤と書かれています。
食品にも界面活性剤は使われています。(マヨネーズ、バター、マーガリン、牛乳など)
自然界に存在する界面活性剤は、優れた性質を持ち安全性が高いですが、石油から作られる合成界面活性剤は環境ホルモンの一種。皮膚のバリアを潜って肌の奥まで浸透し、体内に蓄積されるという性質を持ちます。
合成界面活性剤は、皮膚の角質を積極的に壊す目的で化粧品に配合されることもあり、肌に入りにくい成分と一緒に配合して、成分が目的の組織に届くようにしている場合もあります。それにより、防腐剤などの他の好ましくない物質も侵入してしまう可能性もあります。
天然物由来の石けんやレシチンなどは、皮膚に残留しても速やかに分解されるようです。
天然の乳化剤の例:
石けん・レシチン・ラノリン・えんどう豆エキス
環境ホルモン
環境ホルモンとは、外因性内分泌かく乱化学物質のこと。有害化学物質の中でも、生殖機能などに異常を引き起こす物質です。
環境ホルモンの影響は、しばしば汚染を受けた世代の、次の世代に現れることがあります。
この化学物質はPOPsに多く含まれています。
POPsとは?
POPとは、残留性有機汚染物質のこと。
例えば、私たちの周りではどんなものに使われているかというと、農薬・殺虫剤・除草剤などでしょうか。
POPsは分解されにくく、水に流れ、風に流され、海や川、土の中に…。それが食物連鎖により生物濃縮されていくようです。
以前コロナウイルスが流行り始めてた時、「界面活性剤がコロナウイルスに効果がある」というニュースを目にしました。
未知のウイルスに神経質になっていたので、商品の成分を見て、あえて界面活性剤がたくさん使われているものを選んで購入していました。
この時は「界面活性剤」と「合成界面活性剤」の違いなど知らなかったので、ほとんど「合成界面活性剤」の入った商品を使っていたと思います。
良かれと思って大量に使っているものが、人体に害があったり地球を汚してしまうものだとは、全く考えもしませんでした。