令和3年、世界遺産に登録された『北海道・北東北の縄文遺跡群』。
縄文時代の遺跡から当時の人たちが天体の運行に合わせて生活していたことが解っています。
天文の知識は相当高かったようです。
青森県・三内丸山遺跡
縄文時代前期から中期(約5,900~4,200年前)の国内最大級の集落跡。
ここにある大型堀立柱建物(復元)も二至二分(春分・夏至・秋分・冬至)を知るための「日時計」として作用する仕組みになっているそうです。
秋田県・大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)
万座(まんざ)環状列石と、野中堂(のなかどう)環状列石の2つの環状列石(ストーンサークル)からなる、縄文時代後期(約4,000年前)の遺跡。
それぞれの環状列石の内輪と外輪の間に「日時計状組石」が設けられています。
2つの環状列石の中心と、「日時計状組石」を結んだ線は、夏至の日に太陽が沈む方向を指しています。
縄文時代の人たちが、太陽の動きを意識していたことがわかります。
日時計とは?
大陽の影の位置で時刻を知る装置。
18世紀(日本―江戸時代中期)に機械的な時計が普及してくるまで用いられた。