このところ、虫に関するお話が続いています。
なぜかというと…
農業と深く関係しているからです。(当たり前ですが)
ほとんどの方が苦手だと思いますが、避けては通れないところです…。
オーガニック生産のルールである「有機JAS」では、農薬を使わない病害虫防除と除草を基本としています。
方法としては、次のようなものがあります。
- 「耕種的防除」…品種や栽培時期を工夫するなど
- 「物理的防除」…防虫ネットを利用するなど
- 「生物的防除」…天敵や忌避(きひ)植物など
自然界に起こる異変などで、やむを得ず農薬を使用する場合には、有機JASで認められた資材を使用しても良いことになっています。
一部化学処理されたものも含まれますが、原則「天然物由来のも」のです。
(この辺りが、有機JASは無農薬ではないと言われるところなのでしょうか…?)
*忌避(きひ)植物とは?*
虫除け効果のある植物のこと。
例えばハーブの場合は、主にどのような害虫に効果があるのでしょうか?
- セージ、タイム、ローズマリー…モンシロチョウ
- チャイブ、ガーリック…アブラムシ
- ナスタチウム…アブラムシやアリ、コナジラミ
- バジル…アブラムシやコナジラミ
- マリーゴールド…コナジラミ(根内に殺虫成分を含む)
- ミント…アブラムシやアオムシ
- ラベンダー…多くの害虫を忌避
🌼ちなみに、ベニシアさんが植えていたハーブは…
- カレープラント…カレーの匂いがして虫を遠ざける。
- ワームウッド…ハーブの中でも非常に強い苦みを持っている。「ハリーポッター」や「ロミオとジュリエット」にも登場するようです。
他にも、なるべく農薬に頼らず農作物を育てる方法として、コンパニオンプランツ(共栄作物・共存作物)というがあります。
野菜類等とハーブ類等をうまく組み合わせて一緒に植えることで、病害虫を防いだり、成長の促進、風味や芳香を良くするなど様々な良い効果を生み出すというものです。
〈代表的な組み合わせ〉
- カモミール+キャベツ、タマネギ
- ラディッシュ+トマト、ほうれん草、レタス、人参
- ローズマリー+マメ科、ニンジン
- バジル+トマト
- マリーゴールド+トマト、ジャガイモ、マメ科、キュウリ
ハーブも奥深く、興味津々です。